事始め

当地での『事始め』は正月事始めというより、クリスマス事始めで 

アドヴェント(待降節または降臨節)の始まりからクリスマス準備が

本格的に始まります。

各家庭のみならず 通りや広場でも 樹木-これはまさに〈クリスマスツリー〉

そのものになります-や垣根に小さな電灯を数多使って飾りつけがなされます。

サロンのある通りにもクレーン車がやってきて 作業担当の人達が

朝から通りに面した両側の建物にワイヤーをかけて電飾(イルミネーション)

をセットしていきます。

 

画像はその準備作業中と作業完了後の照明点灯中の様子です。

一般的にドイツでは暖色系ランプが多用され-蛍光灯のような白っぽい

光色は好まれません-しかも日本に比べると室内はかなり暗いのです。

ですから-と敷衍した私見ですが-クリスマスの電飾も 日本に比べると

ずっと地味です。けれども周囲が暗いので こうした地味な星型ランプと

小さな電球だけでも光量は十分でしかも簡素な美しさを感じます。

 

余談ながら 当地での暮らしで 月明かりと星明かりがいかに明るいかを

実感しています。周囲が暗いので 満月の月明かりはとても明るく、また

とても大きく見えることもあり、お月さまと夜毎お話しするという童話の

世界が甦り、こういうことだったのかと実感しています。

 

昼間の光景とは異なり、夜になると窓辺に飾られた星型オーナメントや

伝統的な木製半円形の窓飾りなどに数多のイルミネーションが点灯して

素敵な夜景を楽しめます。ロウソクを灯す習慣がどこの家庭にもあって

レストランやカフェでも火灯し頃になると それぞれのテーブルにある

ロウソクが灯されて、神棚か停電のときにしかロウソクが活躍しない

日本の家とは随分違うことを これまた実感します。 

 

当方サロンも 友人から贈られた小さなブルーライトの電飾コードと 

ようやく見つけた小さなランプが巻きついている長い木の枝を花器に

入れて日暮れになると点灯して一応クリスマス装飾としています。

何だか スナック“ともだち”のような印象がしなくもないのですが、

周囲の夜景づくりに参加することに意義があるので 今年はこれで良し。

 

本日は雪のない曇り空のクリスマス。

日本のお正月のように ドイツではクリスマスは家族が集まる祝日なので、

街中のほとんどすべての店舗は休業で 人っ子ひとりいない通りばかり。

聞こえる音は教会の鐘、ラジオから流れるのはクリスマス・オラトリオ

静かで 穏やかな 聖なる祝日・・・これが大晦日には花火をあちこち

ところ構わず打ち上げる大騒動・大喧噪になるのですからオソロシイ。

 

開業して9ヶ月経ち たくさんの方々とご縁を得て 巳年を終えようと

しています。新たな午年はどんなことになるのか、またまたeventful

年になることと思われます。

 

お客さま ご近所さま お友達の皆さま

ご縁感謝 誠にありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。