文字読む人々

当方サロンの入口は 間口約2300mm×高さ2500mmで、

中央に大きなドアがある

全面クリアーガラス仕上げです。

 

当然ながら クリアーガラスのままだと内部が丸見えに

なるので、内部の設営準備中はシート(現在もドアに格子

装飾として残しているカッティングシート)をほぼ全面に

貼って作業をしていました。

 

開業以降 少しずつ『張り紙告知』(ドイツ語ではAnschlag

と云います)と 折紙+都飾りで装飾も加えて「店」らしくなる

ように工夫しています。

 

問題は 記載内容をドイツ語で書くことです。

何せまだまだ言葉が不自由なので、周辺をリサーチして

店舗としての告知事項と書き方事例を集め お手本にして

踏襲というか写すというか・・・私なりに必死で書いています。

 

当地の人々-とりわけ近隣の方々-は、こうしたドアに貼られた『張り紙告知』を実によく

読まれます。歴史ある当地では、教会や王宮始めさまざまな文化遺産の壁面に由来を

説明するプレートが施されてあることが多いのですが、こうしたプレートの文章はもとより

内部の説明文書まで悉く読んでおられる方がとても多いのです。

 

ドイツ人は記憶する民、ドイツ語は記録する言葉-と云われていますがまさにその通り、

本当によく文章を読む人々です。

 

このことを痛感するのが、当方サロンの毎月の営業時間や催事予定等々をよく読んで

おられて、内容についての質問始め 間違い単語の指摘 催事についてのご提案や

ご意見まで 指摘してくださいます。

 

私より催事予定をよく覚えておられる方がいらしたり、閉店表示が出たままになってるよと

わざわざ教えてくださる方がいらしたり、文字だけに反応して文字を読むことだけに集中

している方もいらっしゃいますが、総じて この国では書かれてある内容をすべて読んで

把握することが習性になっているのかもしれません。

 

日本語のように文字数が多くても 内容をかいつまんで述べると僅かになるような表現

とは対照的に、この国の言葉は事実を明確に端的に記録することが目的であるように

思われます。

 

『忘れる国』から来た私は覚えても覚えてもすぐにドイツ語が彼方にいってしまいます。

『記憶する国』に来たからには 何とか少しでも記憶する民と記録する言葉に馴染んで

染まっていきたいのですが、老人力が増強するばかりでなかなか険しい道です。

 

ドイツ語ができないと当地に住む許可がもらえないので、「継続は力なり」と信じて

やるっきゃないです。ガンバリます!!